
ヨガクラスを行っていると、生徒さんから非常によく受ける質問があります。
それは、
「なぜ、このアーサナ(※註)をやってるのでしょう?」
「これをやると、どんな効果がありますか?」
です。アーサナや瞑想には、それぞれ目的・方法を説明する情報があります。しかし、それだけを頼りにヨガを行っていると、続けるモチベーションが保てなかったり、同じ手法を繰り返すだけで飽きてしまった、というお声も耳にします。何故でしょうか?
例えるならば、自転車を組み立てるボルトがあるとします。そのボルトを締めると車輪が動くと教えてもらうとします。そのために、どのようにすると適切にきっちりボルトがしまるか?を知ることは大切です。これが、パーツとしてのアーサナの目的・方法を知ることです。
ですが、そもそもの目的は自転車を組み立てることですよね。さらにそもそもの目的は、その自転車に快適に乗り望む場所に向かう体験を楽しむことです。
当協会では、「あなたが自転車で行きたい場所に向かっている状態に “なる” 」(「心とカラダが循環して軽く、ゆとりがある状態に “なる”」 )ことが目的だと捉えます。
それが、そのために必要なステップと方法は何か?という観点から、ヨガで行うアーサナや瞑想の説明を行います。これが科学的説明です。
これを認識することで、自分が自転車を乗りこなす助けになります。
ヨガをする自分自身が感じる「体感」は「自分が自転車に乗っている」という実感です。
その体感がないと、誰かにボルトの回し方を聞いて、一生懸命ボルトを回し続けてるようなものですから、飽きてしまうのは当然ですよね。
体感をベースにした充実感があるから、自分の自転車を乗りこしたいと思えます。
自分の自転車を乗りこなしたいと思った時には、どうすればそうなるのか?どうすればそれが進むのか?の科学的説明があると、自分の状態に合わせて上達が早くなります。
(※註)アーサナ
ヨガを行う姿勢。坐法。ポーズ。